exhibition

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溝口昭彦
MIZOGUCHI Akihiko

analog passage(2020)

spindle-shaped_2010_b52ka(2010)

spindle-shaped_2018_pvc_1 (2018)
傷や汚れ、不完全や未完結を受容する作品。絵画制作者が安易に語る均質化された日常性や偶然性と差異を保ちながら、ドローイングやオブジェクトを積層化させ作品を制作している。作品の支持体は包装紙や日常品を重ねて造る。重ねて作られた支持体は、パネルに貼られる前から継ぎ目や皺を包含し、色彩や形態の見え方を制限する。その混乱した表面を見る者は、色彩や形態が見える前にその雑然とした支持体の構造や材質を同時に感受してしまう。スマートフォンやPCの平滑なモニターに慣らされた視覚が享受する情報と、粗末で、奥行きや物質性を伴う支持体に定着した形態や色彩は、構造的には対峙する価値関係にありながら、その感受されたイメージには、図像と物質性の曖昧さや重層性において共通性を残す。それは、現代人が離れていく物質的なリアリティを補うには頼りない存在であり、想像力を膨らませるに具体性が足りない。その何か足りないがそれが解からない渇望感と根拠のない期待感を扉や重層性の奥に隠蔽しながら表現して伝えているのかもしれない。
プロフィール
1960年 福岡県生まれ

岩手県盛岡市と宮古市を拠点に活動
主な活動
[個展]
1999年 Akihiko Mizoguchi Exhibition(ギャルリ・プス/東京都 銀座)
2000年 溝口 昭彦展(盛岡クリスタル画廊/岩手県 盛岡市)
2001年 Akihiko Mizoguchi Exhibition(TOWN HALL/岩手県 釜石市)
2005年 溝口 昭彦展(盛岡クリスタル画廊/岩手県 盛岡市)
2018年 紡錘形。連続した通過点。そして鉄人。(萬鉄五郎記念美術館八丁土蔵ギャラリー/岩手県 花巻市)
[グループ展]
1994年 一坪展(Guardian Garden/東京都 銀座)
1995年 第38回安井賞展(セゾン美術館・尾道市立美術館・秋田市立千秋美術館ほか巡回)
1996年 VOCA展(上野の森美術館/東京都 上野)
JACA’96日本ビジュアルアート特別展(伊勢丹美術館・トレチャコフ美術館/ロシアほか)
TAMON賞展-建畠晢の眼-(柏市民文化ギャラリ−/千葉県 柏市)
1997年 第2回昭和シェル石油現代美術賞展(東京国際フォーラム/東京都)
1998年 第27回現代日本美術展(東京都美術館/東京都 京都市美術館/京都市)
時の経過を見つめあう二人−「溝口昭彦」と「安田靫彦」展(伊豆修善寺新井旅館/静岡県 伊豆市)
2004年 シリーズⅩ 岩手の現代作家「村井俊二・溝口昭彦展」(萬鉄五郎記念美術館/岩手県 花巻市)
2006年 美術と遊ぼう−アートの迷宮(富山県立近代美術館/富山県 富山市)
2007年 シバコレクション少年美術館展(もりおか啄木・賢治青春館/岩手県 盛岡市)
reflection展(つくば市さくら民家園/茨城県 つくば市)
ECO×DESIGN(上海当代美術館/中国)
2008年 @hitotsubo.jp展 (Guardian Garden/東京都 銀座)
2010年 「あれから20年,これから20年」未来に届くアート展(Guardian Garden/東京都 銀座)
2011年 現在をつくるIWATEコンテンポラリーアート展(萬鉄五郎記念美術館/岩手県 花巻市)
2012年 大迫修三の原画・版画コレクション展(sibuya355/東京都 渋谷)
2020年 いわて戦後美術の精華展(萬鉄五郎記念美術館/岩手県 花巻市)
[受賞・そのほか]
1994年 第1回別府現代絵画展[佳作賞](別府市美術館)
第23回現代日本美術展[富山県立近代美術館賞](東京都美術館・京都市美術館)
1995年 第4回青木繁記念大賞展[特別賞](石橋美術館・郡山市美術館)
平成6年度岩手県美術選奨受賞
1996年 第11回 ホルベイン・アクリラスカラシップ
2005年 第14回青木繁記念大賞展[奨励賞](石橋美術館・アクシスギャラリー・郡山市美術館)
2016年 徳島LEDアートフェスティバル2016[徳島市新町川エリア]Works Category B入賞
第1回枕崎国際芸術賞展[薩摩酒造白波賞](枕崎市文化資料センター南溟館)
2018年 第2回枕崎国際芸術賞展[枕崎空港第一太陽光発電所賞](枕崎市文化資料センター南溟館)